NG行為5「自分の不安を打ち消そうとする」
コロナ禍による生活スタイルの変化や在宅が長期化する状況でついイライラして、子どもに言葉きつく当たってしまうこともあるでしょう。それに対して子どもも攻撃的な態度や言動で返してくるので、またイライラが募ってしまうという悪循環に陥りがちです。
「自分は不安なんだ」という気持ちを受け止め、許してあげましょう。そのうえで、まずは子どもから切り離して自分の不安を解消するリラクゼーションに努めましょう。リラックスできたら、笑顔で子どもと触れ合ってください。
不安と攻撃性は表裏一体なので、イライラしているとき、つい言葉が荒くなるときには多くの場合高い不安状態にあります。その状態で子どもに接すると子どもも不安が高まり、それが攻撃性になって表れます。これが子どものからだとこころのバランスが崩れた状態なので、慢性化すると良くありません。このような悪循環になったときには、まずは大人が「今は不安のキャッチボール状態になっているのだな」と気づきましょう。
そして、いったん子どもから離れて、自分の不安を解消することに努めましょう。もちろんコロナ禍の不安をなくすことは簡単にはできませんが、例えばマッサージを受ける、大好きな歌手の歌を聞く、深呼吸をする、友人と電話で話す、ストレッチをする、おいしいものを食べる……など、今の状況でできることを探して、自分への手当てを行いましょう。
人間は、リラックスすると自律神経の副交感神経が優位になって、自然に筋肉の緊張が取れて柔らかい体になります。その状態に戻してから、再度子どもに向き合い、笑顔を見せて子どもの体に触れましょう。子どもにとっても最大のリラクゼーションは親御さんの笑顔と柔らかい体でのスキンシップです。不安のキャッチボールを安心のキャッチボールに変えていけば、子どものからだとこころのバランスも整いやすくなります。