NG行為1「朝寝坊・夜更かしのライフスタイル」

夏休みの期間は、つい朝寝坊・夜更かしをさせてしまったという家庭も多いかもしれません。自粛生活のなかでゲーム・スマホざんまいになってしまっり、親もなんとなく不安で眠れなくて夜更かししてしまうなど、睡眠が乱れてしまってはいないでしょうか。

暗い部屋でタブレットを見ている女の子
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小学生9時間、中高生8時間、大人は7時間。この睡眠時間をできる限り、守ってほしいと思います。ただし、夜更かしが習慣化している子や不安が高い子は、早く寝かそうとしても寝付けないことが多いので、まずは「早起き」を徹底しましょう。学校のある日はできれば6時前に起床して、朝日を浴びて体を動かしましょう。

睡眠のリズムを整えることが大事な理由は、人間の脳は「夜眠る」ことで心身の機能が回復し、昨日の記憶がリセットされるからです。知識の固着はもちろんのこと、不安や悩みも眠ることでリセット可能です。また、朝日を浴びると安心をつくる脳内物質セロトニンがたくさん分泌されて不安を下げやすくなります。親子で朝散歩、お勧めです。

NG行為2「テレビがついたままの食事」

親子とも忙しく、食事を家族一緒に食べる機会が少なくなっていないでしょうか。ニュースが気になるからと食事中は必ずテレビがついていて、家族の会話がないということがあるかもしれません。

できる限り、1日1食は家族で食卓を囲む(理想的には朝ごはん)ことをしてほしいと思います。食事中のテレビはできる限り消す。そして、栄養バランスを考えて、子どもの好きな食べ物ばかりではなく、嫌いな食べ物も一応食卓に並べてください。

食事は本来、五感(味覚・聴覚・視覚・嗅覚・触覚)がフルに刺激され、子どもの脳の発達には最も役立つ生活活動です。これを家庭生活の中で大切にすることは、子どものからだとこころのバランスを健全に保つことに最も重要であると言っても過言ではありません。

テレビは強い視覚と聴覚の刺激であり、子どもの脳の発達を阻害します。そして何より、大切な家族の会話を奪います。おいしいご飯を食べて家族全員とりあえず不安から解放されているとき、子どもは本当に困っていること、悩んでいることを話しやすくなります。大人からみるとささいな悩みでも、子どもにとっては「聞いてもらえた」というだけで心が軽くなるきっかけになります。