「育てにくさ」を感じる子にはどう対応すればいいのか。シュタイナー教育に詳しい征矢里沙さんは「シュタイナー教育では子どもを4つのタイプに分けます。自分の子が『怒りんぼう』『ほがらか』『おっとり』『繊細』のどのタイプなのかがわかると、子育てがラクになります」という――。

※本稿は、征矢里沙『モンテッソーリ教育×シュタイナー教育×森のようちえんから学ぶ 子どもの「生きる力」を伸ばす方法』(総合法令出版)の一部を再編集したものです。

イラスト=『モンテッソーリ教育×シュタイナー教育×森のようちえんから学ぶ 子どもの「生きる力」を伸ばす方法』
イラスト=『モンテッソーリ教育×シュタイナー教育×森のようちえんから学ぶ 子どもの「生きる力」を伸ばす方法』

子どもは親と違う個性を持って生まれてくる

自分の子どもでも性格が似ていなくて、戸惑ったことはありませんか。その個性が思いがけないものだと、「誰に似たんだろう」とか「育て方のせいかな」と悩むことがあるかもしれません。

個性は「遺伝」と「育った環境」の2つの影響を受けて形成されます。ただ「遺伝」といっても、遺伝子の組み合わせパターンはとても多く、また「育った環境」といっても、その影響のしかた自体が子どもの個性によって変わってきます。ですから、その子がどんな個性を持っているかは「運」のようなもの。親としてはそれがどんな個性であっても、その子をその子らしく伸ばす、つまり生まれ持った個性を生かして育てることが大切です。

そこで、個性を伸ばしていくためのヒントとして、シュタイナー教育で活用されている「4つの気質」という考え方をご紹介したいと思います。シュタイナー教育とは、ドイツを中心に活躍した哲学者、ルドルフ・シュタイナー(1861~1925年)が提唱した教育方法。「からだ」「こころ」「あたま」の3つをバランス良く育てることを大切にしていて、たとえば、0~7才までは「からだ」を育てる時期なので、文字を教えるなど知育的なことはさせないといった特徴があります。第一次世界大戦後の1919年に最初の学校が設立されて以降、世界中に広がり、現在は世界各国に1800以上の幼児教育施設と1200以上の学校があります。

個性がわかる「4つの気質」

シュタイナー教育では、人はみな、「怒りんぼう」「ほがらか」「おっとり」「繊細」の4つのタイプの気質を持っていると考えられています。誰もがこの4つすべてを持っているのですが、特に子どもの頃はこのうち、ひとつか2つの気質が強く出やすいと言われています。

どの気質がいい・悪いではなく、それぞれにいいところ、困ったところがあります。子どもにどの気質が強く出ているのかを考え、気質に合わせた対応をすることが大切です。

まずは次ページのチェックリストから、自分の子どもに当てはまるものをチェックしてみてください。チェックが多くついたところが、強めに出ている気質です。