「ほがらかタイプ」の褒め方・叱り方

この気質が強い子は、いつもほがらかで活発です。好奇心旺盛でなんにでも興味を持ち、新しいことをたくさん思いつくアイデアマンです。人と一緒に楽しむのが大好きで、みんなの人気者になることも。ただし、気まぐれで飽きっぽい面もあります。

ほがらかタイプ
ほがらかタイプ(イラスト=『モンテッソーリ教育×シュタイナー教育×森のようちえんから学ぶ 子どもの「生きる力」を伸ばす方法』)
【褒め方】

この気質は、新しいことを思いつくのが大好きです。いつも面白いことを見つけるので、その度に「すごーい!!」と褒めてあげると、嬉しくてやる気を出します。注目されたり褒められたりするのも好きで、「かっこいい!」「かわいい!」など、ちょっと大げさに褒めても素直に受け取って喜んでくれます。人を褒めることも得意で、親を褒めてくれることもあります。そんなときは笑顔でお礼を言って、褒め返してあげましょう。

大好きな人が側にいると、その人を喜ばせてあげたいという気持ちで伸びていきます。子どもの頃は、親がその「大好きな人」になってあげられるといいですね。

【叱り方】

この気質は、褒められるのが好きな分、叱られたり批判されたりすると、つまらなくなってやる気を失ってしまいます。「これはダメ」ではなく、「こうしたらもっとよくなるよ」という提案だと、前向きに受け止めてくれやすくなります。

謝ってもすぐに忘れてしまいがちなのがほがらかタイプ。愛嬌があって憎めないところもありますが、ダメなことはダメとしっかり伝えましょう。また、大好きな人のためになりたいという気持ちが強いので、「パパ/ママは悲しいな」などと、自分を主語にして気持ちを伝えてみるのもよいでしょう。

色々なものに興味を持つ分、気まぐれで飽きっぽく、ひとつのことを長続きしにくいのが、この気質の特徴です。おもちゃを買っても、すぐに飽きてしまうというときは、気に入ったおもちゃをしばらく隠しておいて、また出してあげると、喜んでまた遊んでくれるので長持ちします。

色々なことに気軽にチャレンジできるので、その中に特に好きなもの、強く興味を示すものもきっとあるはずです。長続きしそうなものを見つけることで、持続力を養うことができれば理想的です。

「おっとりタイプ」の褒め方・叱り方

この気質が強い子は、いつもおっとり、のんびりして穏やかです。持続力があって、一度なにかに取り組むとずっと続けることができます。人当たりがよく温厚なので、みんなの癒やし役になることも。その一方で、ひとりでも平気なマイペースさもあります。

おっとりタイプ
おっとりタイプ(イラスト=『モンテッソーリ教育×シュタイナー教育×森のようちえんから学ぶ 子どもの「生きる力」を伸ばす方法』)
【褒め方】

この気質は、ひとつのことにじっくり、くり返し取り組むことが大好きです。そのプロセス自体を楽しんでいます。そのため、たとえば積み木で遊んでいる場合、「高く積めたね」と結果を褒めるよりも「積み木を積むのが楽しいんだね」など、やっていることの楽しさに共感してあげたり、プロセスを褒めてあげたりすると安心します。

ただその分、あまり色々な物事に興味を持たないため、やりたいことがなかなか見つからないときもあります。

自分で興味のあることを見つけるより、周りの子が興味を持っていることに興味を示しやすいので、色々なタイプのたくさんの子どもと遊ぶ機会があるといいでしょう。

【叱り方】

この気質は温厚でおおらかなため、素直に言うことを聞いてくれることも多いですが、ペースがゆっくり、のんびりなので、遅く感じてじれったいときもあります。しかし、これは怠けているのではなく、体感時間がゆっくりだからです。

「早く早く!!」と強く急かしたり、早口で叱ったりしていると、心の中に壁を作ってしまい、ますます反応が鈍くなってしまいます。話を聞いて欲しいときは、スキンシップなどを取りながら、意識をしっかりこちらに向けさせ、なるべくゆっくりとした口調で伝えましょう。

ゆっくりでも成長しているので、だんだんと周囲に合わせられるようになります。焦って叱りすぎず、たとえば朝の準備が遅かったら起こす時間を早くしてみるなど、子どものペースに合わせる工夫をしてあげることが大切です。

なお、食いしん坊になりやすい傾向があるため、あまり食べすぎないように気をつけてあげましょう。