NG行為3「家の中にひきこもっている」
コロナ感染が怖いので休みの日もできるだけ家の中で過ごす。親もリモートワークなので在宅が多い。暑いので一日クーラーをかけて過ごすというライフスタイルになっていませんか。
親も子も1日1回は屋外に出るということしてほしいと思います。
子どもは自律神経も未発達です。自分の体を環境に左右されず常に良い調子に整える自律神経を鍛えることを目標にするなら、気温や気圧の変化を刺激として脳に伝えなければなりません。外出できないのなら、せめて朝晩の涼しい時間帯などは、クーラーを止めて汗をたくさんかかせる習慣をつけましょう。できれば、人のあまり集まっていない場所を選んで1日10分でもいいので外散歩をすることをお勧めします。また、お風呂もシャワーだけでなく、時には湯船にしっかりつかって汗をかかせることも大事です。
自律神経はストレス受容体やセロトニン、睡眠、食欲、呼吸など脳の重要な働きと密接に関係するので、自律神経が鍛えられた脳は睡眠も食欲も良好で、不安を減らすことができます。
NG行為4「正しいことを伝えすぎる」
子どもの間違った行動や言動に対して正論を伝えすぎるのも良くありません。「おかあさんはこうしたらいいと思う」などアドバイスしすぎに注意しましょう。
ただ、「聴く」に徹して、「オウム返し」をしてください。そして、子どもが何を考え、どう行動するかを見守ってあげてください。
多くの子どもは、親御さんなど周りの大人に「認めてほしい」「わかってほしい」と思っています。それは、言い換えると「信頼してほしい」ということにもなります。
自分で決断して行った行動に対して「こうしなきゃダメじゃない」と正論を返されると、子どもはどんどん自信を失います。大人は先が見通せるし、子どもが失敗するのを見たくないため、良かれと思って正しいことを伝えがちですが、時には「信頼して行動させる」ことが大事です。
「学校休みたいな」と子どもが口にしたときに「学校を休むと勉強についていけなくなって困るのは自分よ。行きなさい」は正論です。言いたくなる気持ちはわかりますが、そこはぐっと我慢して、まずは「そうか、学校に行きたくないか」とオウム返しをしてみましょう。
多くの子どもは、「学校は行かなくてはいけない場所」と十分わかっています。それでも「行きたくない」と口にする気持ちをそのままオウム返しされるだけで、「認めてくれた」「聴いてくれた」と思えます。そうすると、どうして行きたくないのかその理由を話し出す子どもも多いのです。子ども自身が何を不安に感じ、何を考え、どう行動したいのかをきちんと言葉で聞き取れる家庭の環境は、自殺予防に必須です。ぜひ、そのような時間を1日1回は持ちましょう。特に朝ごはんの時間がお勧めです。