過干渉を控えることで、ストレス耐性の高い大人に育つ
では、残りの半分のストレスはどうしたらよいのでしょうか?
年齢にもよりますが、大きい子供ほど、ストレスには自分自身でも対処対応しなければいけないと思います。これこそが、学校の授業やテストでは身につかないけれど、大人になるために必要な学びです。
そして、子供の発達年齢に応じて、自主性を応援し、過干渉を控えることができる親に育てられた子供は、ストレス耐性の高い大人に育つことでしょう。
何よりも大切なことは、大人自身が自分のストレスマネジメントを行い、自己肯定感を高めることです。コロナ禍の不安やストレスでイライラしてしまったり、気分が落ち込んでしまったりする大人もいる中で、自分に近い大人が上手に対処できているという姿を子供にみてもらうことが大切です。大人の関わり方次第で、ストレスに強い大人になるための心は育まれます。
コロナ禍が1年以上続き、子供たちがさまざまなストレスや課題を抱える中、今、大人たちがしっかりと対応する必要があると考えます。この夏休みが、少しでもその機会になればと願ってやみません。