不倫夫を見捨てるかどうかは、妻の採択ひとつ
夫が不倫をしたとわかったとき、結婚生活を継続させるかしないかは妻の判断にかかってくる。芸能界を例に取ってみよう。俳優・東出昌大さんの妻・杏さんは離婚を選択したが、アンジャッシュ・渡部建さんの妻・佐々木希さんはいまだ離婚していない。不倫が報じられた歌舞伎役者・中村芝翫さんと妻・三田寛子さんも結婚を継続している。ミュージシャン・川谷絵音さんはタレント・ベッキーさんとの不倫発覚後、離婚している。映画コメンテーター・有村昆さんはナンパを繰り返し、女性とホテルに行ったと報じられたが、妻の丸岡いずみさんは、離婚について言及していない。
さまざまな事情もあるし、夫婦のことは夫婦にしかわからない。それでも、不倫夫を見捨てるかどうかは、妻の判断にかかっている。そして女性たちは「ゲス不倫は許せない」とすることが多い。
渡部建のゲス不倫も妻目線では…
もっともゲス不倫だと叩かれた渡部建さん。多目的トイレに女性を呼び出し、あっけなくことを終えるとバッグの上に1万円札を置くという行為は、世の女性たちを激怒させた。その後、復帰しようと画策するも、その行為自体がえげつないとまた反発される。
遅くなった釈明会見で、彼はだらだらと汗を流しながら言葉に詰まり続けた。それでも妻の佐々木希さんは、インスタグラムに自身の姿や料理の写真をアップし、女性たちからの支持を得ている。ひょっとしたら「いつか来るべき離婚Xデー」をにらんでの戦略なのかもしれないが、少なくとも今のところ離婚という話は持ち上がっていない。
4年ぶり2度目とオリンピックのように不倫を繰り返した中村芝翫さんの場合も、梨園という特殊な世界のせいか、離婚の気配はない。
となると、一般的な「ゲス不倫」と、当事者である妻の「ゲス不倫」との間には、何かしら大きな齟齬があるのではないだろうか。
東出昌大さんは、浮気というより「本気」が丸見えの不倫だった。川谷絵音さんも、ベッキーを実家に連れていって親に紹介している。妻からみれば、「単なるつまみ食いで気持ちがいっていなければ、許す余地はあるが、一時でも本気で惚れた場合こそがゲス不倫」という指標があるように思えてくる。
もちろん、たった1回の「酔っ払った勢いとノリ」で関係してしまったために妻から離婚を切り出された男性もいるし、「風俗でも許さない」女性もいる。価値観はそれぞれだ。ただ、芸能界の「ゲス不倫状況」を考えると、どういうことをしたにせよ、「本気こそがNG」という基準が見えてくる。