「国のお墨付き戸建て」には希少価値がある

新築の分譲戸建ては既に建っているので、購入する際に住宅性能評価書を付けてくれとは言えない。戸建てにはこうした分譲とオーダーメードの注文住宅があるが、後者の注文住宅は平均取得価格が1000万円ほど高い(リクルートマイホーム購入者アンケート調べ)。こうなると、元々リーズナブルな価格で供給されていて、取引価格が下がりにくい分譲戸建てが選択肢になる。

注文も含めた戸建てのうち、国のお墨付きが付いている割合は前述の通り住宅性能評価付き住宅、長期優良住宅ともに新築戸建て市場全体の4分の1程度にすぎない。できることなら、両方付いているほうが望ましいが、こうなると多く見積もっても20%程しかない。しかし、その効果は家の耐久性が高いことによる安心感だけでなく、これを背景にした取引価格の下がりにくさが売買しやすさにつながっている。

この再販可能な市場こそが私たちのライフスタイルに柔軟さをもたらしてくれる尊いものだと考えている。

【関連記事】
1万人に聞きました「50代にやればよかった12の後悔」
全ての「頭がいい人」に当てはまる唯一の共通点
独身の中年息子が贈った新築マンションで、70代の父母は要介護に陥った
荻原博子「もし住宅ローンが返せなくても、絶対にやってはいけないこと」
コロナタワマンの惨劇!「トイレ逆流パンデミック」で42人が死亡