新型コロナをめぐる2つの不安な動き

現在、日本での新型コロナウイルス感染者数は徐々に減少しています。一方で、国民にとっては不安な動きが2つあります。

東京都は23区内の飲食店などに求めていた営業時間の短縮要請を終了。感染者数が減少傾向にあることを踏まえ、4段階で評価する感染状況は、最も深刻な「感染が拡大している」から「再拡大に警戒が必要」に1段階引き下げた
写真=時事通信フォト
東京都は23区内の飲食店などに求めていた営業時間の短縮要請を終了。感染者数が減少傾向にあることを踏まえ、4段階で評価する感染状況は、最も深刻な「感染が拡大している」から「再拡大に警戒が必要」に1段階引き下げた=2020年9月18日、東京都新宿区

1つは政府が近々、指定感染症の中で危険度が5段階で2番目に高い「2類相当」の分類を見直すかもしれないというニュースです。

新型コロナウイルスは2類に分類されているため、感染者の隔離・入院が必要で、医療費も公費負担となっています。これがもし3類以下の分類に変更されることになれば、感染者の隔離・入院が必要ではなくなります。その結果、無症状感染者を隔離できなくなったら、ますます感染拡大するのではないかという懸念が起きています。

もう1つは、GoToキャンペーンの対象に東京発着が追加されたことです。

GoToキャンペーンは、コロナ禍で瀕死の状態にある観光業界をサポートするために始まりましたが、7月22日のスタート時に東京を除外したことで混乱が起きました。

地方在住の人にとって、一番人気の旅行先である東京に出かけても最大1泊2万円の補助が受けられない。また、東京在住の人は同じ税金を払っているのに恩恵を得られない。東京のホテルや旅館、土産物店は業績が悪化しているのに国から放置されたことで、当初期待していたほどの経済効果が出ていませんでした。

さらに人口あたりの感染者は東京を凌ぐ都府県も多数あるにもかかわらず、それらの都府県については除外される様子がない。要するに東京だけ除外するのはちぐはぐなので、東京の除外を見直したというわけです。ただ、国民から見ればむしろGoTo自体を止めたほうが感染は収まるのではないかという懸念が起きています。