本人は「どこに行ってもマスクが買えない」などと弁明
今年4月、大阪電子専門学校(大阪市天王寺区)を運営する学校法人木村学園が、嘱託職員の男性に対し、「マスクを着用せずに学内の会議に出席し、その後の言動が不適切だった」として4日間の出勤停止とする懲戒処分を下したことが、5月に新聞などで報じられました。
本人は、「どこに行ってもマスクが買えない」などと弁明しましたが、理事長から「学生にうつしたらどうする」などと注意を受けたそうです。なお、校内には一定数のマスクが備蓄されていましたが、男性は「知らされていなかった」といいます。
男性が労働組合を通じて、処分の取り消しを求める申入書を提出したところ、処分は停止となり、反省文を提出することで落ち着いたといいます。
ただ、この事例は、コロナ禍の労使トラブルを象徴する出来事だったのではないでしょうか。今後、同じような事態はどこでも起こる可能性があります。