フェイスアップという「老け顔アプリ」が人気を集めている。ITジャーナリストの高橋暁子氏は「危険なのはフェイスアップだけではない。自撮り写真は思わぬトラブルの原因になる」という——。
「個人情報」のトラブルをたびたび起こしている
ロシア発の画像加工アプリ「FaceApp」(以下、フェイスアップ)が流行している。スマートフォンで顔写真の性別を変えたり、年齢を変えたりして楽しめるアプリだ。
配信が始まったのは2017年だったが、6月下旬からこのアプリが「再注目」され、加工した顔写真の投稿がSNSで目立つようになった。私自身もこの間に「性別を変えたら妹そっくり」「疲れたおばさんになっちゃった」などと投稿している人を見かけた。
その一方、「フェイスアップは危険」「削除したほうがいい」といった投稿も見かける。たしかにこのアプリは過去に流行する度に、個人情報に関してトラブルを起こしている。
フェイスアップそのものの危険性だけでなく、自分自身の顔写真をSNSに投稿することにはリスクがある。今回はその点について考えてみたい。