公開範囲、個人情報の映り込みに注意を

SNSはコミュニケーションツールであり、顔が出ていたほうがコミュニケーションしやすい面がある。しかし、顔写真は重要な個人情報だ。一度公開した画像は削除できないと思ったほうがいい。

顔写真以外にも、SNSに写真を公開するリスクは高まっている。ゴミの日のカレンダーや選挙ポスターなどは要注意だ。何気ない風景写真であっても、そこに写った看板から住所を特定された例もある。複数のSNSを使い写真を公開すれば、自宅や学校、勤務先の特定は非常に容易になるのだ。

カメラの性能が良くなっているのも、リスクを高めている。「ピース」をした写真から、指紋を読み取り、生体認証に使われる危険性があることは既に証明されている。このようなリスクを防ぐためには、写真を気軽に投稿しないのがいちばんだ。

SNSでだれもが当たり前のように写真を投稿しているが、特に顔写真についてはあらためて家族で話し合い、取り扱いを考え直してほしい。

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