紫外線は「老化光線」だ。シミやそばかすだけでなく、シワやたるみも引き起こす。美容外科医の上原恵理氏は、「一日中出掛けない日も、日焼け止めだけは塗ったほうがいい。部屋の中にいても紫外線を浴びているうえに、パソコンやスマホのブルーライトも老化の原因となる可能性がある」という――。
※本稿は、上原恵理『さわらない美容』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。
クリームやセラムを塗るより重要なこと
外出自粛要請が出て2カ月たって、SNSでちらほら聞こえてくるのが「化粧もなにもしなかったら肌の調子がいい!」という声です。それは一理あるにはありますが、実はほとんどの人が見落としているものがあります。「日焼け止め」です。
実は家にいる間も、日焼け止めだけは塗っておかないと、着実に肌劣化ポイントをためていることになります。つまり、なにも塗らずにいることで、将来の「汚肌」を着実に育てているのです。
ファンデーションや下地など、ベースメイクに日焼け止め効果があるからと、日焼け止めを使用しないって方もいるのではないでしょうか。ついつい塗るのがめんどうくさいという方。やたらめったらクリームやセラムを塗るより、日焼け止め1本を必ず塗ることのほうがはるかに大事と心得ましょう。日焼け止めこそが、美肌のための最強コスメです。日焼け止めを塗るまでがスキンケアと心得て、習慣づけてください。
ではなぜ、外出しない日もつけるべきなのでしょうか。紫外線は老化光線と言い換えてあげましょう。光老化といって、浴びれば浴びるほど、たるみとシミを育ててくれます。換言すれば、黙っていても老化するのに、さらに老化を超加速してくれるのです。