老化物質「AGE」が肌の老化と肥満を招く

ここ数年、老化の原因として注目されている「糖化」。これは体内に取り込まれた糖がタンパク質と結びついて体温で熱せられ、タンパク質が劣化する現象をいいます。

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※写真はイメージです(写真=iStock.com/kertlis)

糖化によって劣化したタンパク質は、老化物質「AGE(終末糖化産物)」となって体内に蓄積され、カラダのあらゆる部分の老化を加速させます。なかでも肌のタンパク質にAGEがたまるとコラーゲンが変性し、シワやたるみを引き起こします。

また、AGEは肥満の原因になることもわかっています。体内にAGEがたまると、お腹の脂肪細胞が肥大化。内臓脂肪が増え、お腹がぽっこり出る原因となります。さらに、AGEが増えると腸内の乳酸菌が減って悪玉菌が増加。その結果、メタボや糖尿病が引き起こされます。

そしてなにより、AGEは「女性の大敵」。女性ホルモンの働きを低下させます。女性ホルモンには内臓脂肪型肥満や糖尿病の発症を抑える働きもあるため、AGEによって女性は太りやすくなるのです。

このように肌を老化させ、肥満を引き起こすAGEを抑えるには、ふだんの食事を見直すことが最大のポイント。まずは出来合いの弁当、ファストフード、ベーコンやハムといった加工肉、高温で調理するステーキや唐揚げなどAGEを多く含むものを毎日食べたり、1度にたくさん摂ったりしないよう注意しましょう。