無駄な時間を「見える化」する

会議に限らず、ビジネスシーンでは、思いのほか無駄なことが多くあります。無駄を省いていく、というのも、ストレスフリーな人生を送るには大切なことです。

無駄を省くのは、難しくありません。

まず、過去1週間の出来事を紙に書き出してみます。その案件にどのくらい時間をかけたのか、消費時間も明記します。すると、自分が何にどれだけの時間を消費したかが、たちどころに把握できます。

さあ、じっくり見てみましょう。思ったより、無駄な時間を費やしていませんか? 効率的に仕事をしたつもりでいたのに、いかに無駄な時間を使っているか。いかに他人に振り回されているか。「見える化」されたことで、そういうことが一目瞭然です。「時間の棚卸」ですね。

『不摂生でも病気にならない人の習慣』
小林弘幸『不摂生でも病気にならない人の習慣』(小学館新書)

そして今度は、自問自答してください。

「これだけの時間を費やす価値を得たか」
「この時間は“仕事の時間”と言えたか」
「この相手と顔をあわせる必要があったか」
「時間を短縮する方法はなかったか」
「移動中の時間を有効に使えていたか」

こうしたことを検証していくのです。

そして、

① 本当にそれが必要だったのか
② その時間を自分の時間に変えられなかったのか

という2つの視点でチェックしていくと、改善点も見つかるはずです。私の会議の過ごし方は、②の視点から生まれてきた方法です。

「わがまま」はパフォーマンス向上に繋がる

人によっては、「わがまま」と受け取られるかもしれませんが、私は多少「わがまま」くらいがちょうどいいと思っています。

人にあわせてストレスを溜め込むよりは、「わがまま」に自分の時間を大切にして、ストレスフリーな状態にしていたほうが、結果的に仕事のパフォーマンスは上がり、チームへの貢献度も増します。

仕事の時間も人生も有限です。大切な時間を無駄にしないためにも、自分の自由を確保するためにも、小さな行動を積み重ねていきましょう。

【関連記事】
病気にならない人ほど『孤独のグルメ』の食べ方をやっている
医者が勧める、受けたストレスの発散法8つ
この国で「長時間労働」がまかり通る本当の理由
パワハラ常習犯にお釈迦様が伝えた意外な言葉
残業を愛する人々が気づかない恐るべきリスク