無駄な会議はなくならない

それにしても、なんと退屈で無意味な会議が多い世の中でしょう! 嘆いてみたところで、一朝一夕に無駄な会議はなくなりません。そしてそういう会議に限って、出席を義務づけられていたりします。

もしも、嫌々出ているような会議が多いなら、自身で対策を講じなければなりません。「嫌だな」と思った時点で、ストレスを感じ、ストレスを感じた時点で、自律神経のバランスを乱してしまっているからです。

極端な話、ストレスを放っておくと、血流や内臓器官の働きを著しく低下させ、しまいには体調不良につながりかねないのです。

「自由時間」を有効に使う

私の場合、出席しなければならないにもかかわらず、参加する意義を見出せない会議は、「自分の自由時間」だと考えるようにしています。

例えばこんなことができます。

1.その時間を利用して、別の仕事のアイデアを練る
時間はいっぱいあります。ボーッと時間が過ぎるのを待っていてはもったいない。

2.姿勢を正し、腹式呼吸をしながら、精神を整える
マインドフルネスの瞑想めいそうの手法ですね。心を静かに、今の気持ちや身体状況をあるがままに受け入れることで、心身が安定します。これによって自律神経が整うのです。会議後、きっと仕事がはかどることでしょう。

3.ストレッチを行う
ストレッチによっても、自律神経のバランスを整えることができます。会議中に、他の人の邪魔にならずにこっそりできるのは、次の2つ。

(1)肘を固定して手首を回す(肩甲骨の運動)
椅子に座って背筋を伸ばし、右腕を前に出し、手首が上になるように肘を直角に曲げます。次に右肘を左手でつかみ、位置を固定します。そのままの位置で、右手首をグルグルと回す。これでOKです。腕を替えて、左手も同様に行います。
これは、立った状態でもできます。
(2)反対側の膝で足首を回す(股関節の運動)
椅子に腰掛けた状態で行います。理想的な椅子の高さは、座った時に膝が直角になるぐらいの高さです。座った状態で、右足首を左膝の上に軽く乗せます。その状態で、右の足首をグルグルと回します。同様に、左足も行います。

こんなふうに目的を持って会議をやり過ごせば、「無駄だった」とは思いません。思わない分、ストレスも軽減されたということです。