朝は自分のポテンシャルと集中力が一番高い
朝は、神経伝達物質のひとつであるドーパミンが大量に分泌されます。ドーパミンが多く分泌されると、記憶や認知作用を司る中枢神経が強化されるため、ブレインワークのポテンシャルが上がるのです。ドーパミンによって、「やる気スイッチ」が押されると考えてください。
また同様に、朝はアドレナリンも大量に分泌されます。これも神経伝達物質のひとつで、分泌されると興奮状態になり、集中力が向上することがわかっています。
つまり午前中は、ストレスフリーの状態であるならば、放っておいても集中力が増している時間帯なのです。
こんな「動のゴールデンタイム」を緊急性の低いメールチェックなどの仕事に費やすのは実にもったいない。自分にとって、いちばん大事な仕事から始めてください。
すべての「外部刺激」がストレスの原因
極端なことを言えば、メールや電話などの「外部刺激」は、すべてストレスの要因です。
味覚、視覚、聴覚、触覚、嗅覚といった感覚器官から得るものはすべてストレスとなり、それが私たちのペースを乱してしまうのです。
もちろん、「風を感じる」「陽射しを浴びる」など受け止め方によっては、プラスの快感を得る場合もあるでしょう。
しかし、集中したい時にはちょっとした風が気に障ることもありますし、飲み過ぎた翌日などは、直射日光は眩しいだけです。
ですから、午前中は「外部刺激」をなるべく減らすように工夫するべきです。思い切って、午前中はメールを読まないことにしてみてください。私はそうしています。
なぜならメールは、電話と異なり、大前提として私たち受け手が「自由なタイミング」で返信できるコミュニケーション手段だからです。これを活用しない手はありません。
メールをチェックしないと心配だ、という人もいるでしょう。でも安心してください。
本当に喫緊の場合は、メールなど悠長な対応をせずに、相手は必ず電話してくるはずです。メールで送ってくるということは「いつ読んでもいい」「いつ返してもいい」ということです。