心身の健康に効く食べ物は何か。順天堂大学医学部の小林弘幸教授は「ストレス解消に効果がある咀嚼を促すこのアイテムを口に入れれば、5分くらいで幸せホルモンを分泌され、20〜30分でピークに達して、その状態が2時間ほど続く」という――。

※本稿は、小林弘幸『自律神経の名医が教える究極の休み方』(宝島社)の一部を再編集したものです。

リンゴ
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一杯のミルクティーの仮眠における効果

学校や職場で、短時間の昼寝を推奨しているという話をよく聞きます。昼寝は、昼食後の眠気を解消するだけでなく、集中力や認知機能、判断力を向上させ、病気を予防することもできます。

理想の昼寝タイムは30分以内。それ以上長く眠ると、脳が本格的な睡眠に入ってしまいリズムが崩れます。

この30分の睡眠を充実させ、時間どおりにすっきり目覚めさせるのが「一杯のミルクティー」なのです。仮眠前に飲むと早く眠りに入ることができ、目覚めがすっきりするのです。

牛乳に含まれる成分「トリプトファン」は、快眠に必要な必須アミノ酸のひとつ。そして紅茶のカフェインは目覚めるのに必要で、およそ20~30分後に脳に効果が現れます。普通の昼寝だけでは減らしきれない脳の疲労物質アデノシンをカフェインがブロックするのです。

これが一杯のミルクティー効果。もちろんコーヒー党は、カフェラテで大丈夫。完全に眠れなくても、目を閉じて脱力するだけ、まどろむだけでも昼寝の効果はあります。

日中にダルさを感じたら、ミルクティーと30分の昼寝を取りましょう。

ミルクティーを飲んで30分の昼寝をすると
早く眠れ、目覚めもすっきりする