お悩み:24歳、独身。今の会社は社員120人の中小企業。年収は300万円で大企業の友人より低い。福利厚生も充実しておらず、将来が不安。

厚生労働省の「平成30年賃金構造基本統計調査」によると、大企業(従業員数1000人以上)に勤める男性の平均賃金は38万7000円。対して小企業(同100人未満)は29万2000円と、月収にして約10万円近い差が。年齢が上がるにつれ格差は拡大し、ピークを迎える50代前半ではその差約17万円に達する。新卒で大企業に入れなかった人は、どのような方法でお金の不安をなくせばいいのか。

外貨建て商品で海外に目を向ける

「今の20代はいやでも投資せざるをえない世代です」と語るのは、和牛オーナーといったハイリスク・ハイリターンの商品から、手堅い投資信託まで、様々な投資を自ら行う“実践派ファイナンシャルプランナー(FP)”の藤原久敏氏だ。

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「国がNISAやiDeCoといった投資家のための税制優遇制度を推進しているのも、『これからは国に頼らず、投資をして自分でお金を殖やしなさい』というメッセージです」

藤原氏は20代に「投資に慣れるための投資」を勧める。「人生の3大出費」といわれる子どもの教育費、住宅購入費、老後の生活費に頭を悩ませるのは、まだ先のこと。月々1万~2万円程度の原資なら、年収の少ない20代でも工面できるはずだ。