『アナ雪』に「白馬の王子」がいない理由

大ヒットした映画『アナと雪の女王』の続編、『アナと雪の女王2』が公開され、たくさんの観客を集めている。

新作のチャリティー上映会では、秋篠宮家の2人のプリンセスも鑑賞をされた。(時事=写真)

『アナと雪の女王』の中で歌われ、単独の曲としても流行した『レット・イット・ゴー~ありのままで~』を用いた予告編を劇場で見たときの衝撃は忘れられない。アナのお姉さんであるエルサが1人で氷と雪の城をつくるシーンで、これは歴史に残る作品になると直感した。

『アナと雪の女王』が好きだという幼い子ども、特に女の子の話をよく耳にする。夢中になって、何度も見ているとも聞く。続編もまた、繰り返し見られる古典になっていくのだろう。もちろん、大人でも大好きという人はあちらこちらにいる。

『アナと雪の女王』が人々の心を惹きつけた理由は何か?

1つには、そこに描かれていたのが「未来」だったということもあるのかもしれない。とりわけ、女性の生き方の未来である。

アナもエルサも、王女(プリンセス)さま。「王女もの」は、伝統的には、素敵な王子に会って恋に落ち、めでたく結ばれて物語が終わるということが通常であった。王女の側は経験もなく、弱々しく、一方王子は経験豊富で力強いというパターンで描かれることが多かった。王女は受け身で「白馬の王子」を待つというのがおなじみの展開だった。