ラグビー日本代表のスクラムが打ち破ったのは「心の壁」だ

ラグビーワールドカップにおける日本代表の活躍は、見事なものだった。

ラグビーワールドカップ2019で、日本代表は目標のベスト8入りを果たした。(Cameron Spencer/Getty Images=写真)

強豪国を次々と撃破し、不可能ともいわれていた決勝トーメント進出を決めた。準々決勝で敗れはしたものの、その闘いぶりは日本のファンだけでなく世界に衝撃を与えた。

特に高く評価されたのは、どんなに苦しくても諦めないその「精神性」と、お互いに協力し合ってゲームを進めていく「規律」だった。

今回の大会で、日本のラグビーは目に見えない「限界」を破ったといえる。今後、ますますの発展を期待したい。

ラグビーのようなスポーツを観戦することで、私たちはインスパイアされる。自分たちの仕事、人生にも役に立ったり参考になったりする考え方、行動のあり方を受け止め、取り入れるきっかけになる。

今回の日本代表の闘いぶりから学ぶことは、いかに脳の「リミッター」を外すかということだろう。自分で自分の限界を決めてしまっているケースがあまりにも多いのだ。

アスリートの方とお話しすると、「体の限界よりも脳の限界のほうが先にくる」と証言される方が多い。

身体の潜在能力としてはまだいけるのに、その前に、脳が制約をかけてしまっているのである。