土俵際の菅直人首相にとって、もはや伸子夫人のほかに頼れる人はいないようだ。首相は政治家らとの夜の会合に頻繁に夫人を同席させているが、全国紙の官邸詰め記者は「こんな首相は歴代で初めてだ」と呆れ顔で語る。

「世論や党内外の菅批判が強まる中、伸子夫人の存在は首相の“精神安定剤”のようなもの。伸子夫人は『菅がイライラする人には、私もイライラしてくる。菅がイラつくのが理解できてしまう』と自著で書いている。夫人の同席は“イラ菅”の爆発をブロックするためでしょう」