“暗黒大陸”といわれてきた臓器がある。小腸である。検査、治療の光が入らなかったので、その別称がついていた。そこに今、大きな転機が訪れた。それは、カプセル内視鏡の登場である。

2007年10月に、イスラエルの会社のカプセル内視鏡が小腸疾患に対して保険適用となった。そして、2008年10月、今度は日本製のカプセル内視鏡が保険適用に――。イスラエルのものは長さ26ミリ、直径11ミリ、重さ3.45グラムとビタミン剤を少し大きくしたカプセルの中に、超小型カメラが内蔵されている。