「脳脊髄液減少症」、この病名をご存じだろうか――。“あっという間に治る「むち打ち症」がある”と、大きな話題になったことのある病気である。基本的には、むち打ち症と診断されていた人の中に本当は脳脊髄液減少症と診断されるべき患者がいた、というのが正解である。

むち打ち症と診断された人の10%程度、「起立性頭痛」を訴えて受診する患者の10%程度も脳脊髄液減少症と考えられている。このほか、「更年期障害」「線維筋痛症」と診断される患者の中にも、この病気の人はいると思われる。

正しく診断されていないケースもある脳脊髄液減少症は、脳の中の脳脊髄液が減少することで浮いていた脳が沈み、血管や神経が引っ張られて、「頭痛」「頸部痛」「耳鳴り」「視機能障害」「倦怠・軽い疲労感」などの症状が起きる。