投資家的思考で「今の行動」が変わる

本多さんは、短期間で資産を築き上げたわけではありません。投資家的な思考のもとで、日々、コツコツと習慣的にできることを積み上げていったのです。

藤野英人『投資家みたいに生きろ 将来の不安を打ち破る人生戦略』(ダイヤモンド社)

本多さんから学べることとして、投資家みたいに考えることができると具体的にどう変わっていくかをイメージしてみましょう。たとえば、今、あなたはこの本を読んでいます。これだって立派な投資です。同じ時間を与えられても、本を読んで新しいことを学ぶ人もいれば、なんとなくテレビをつけてぼーっと過ごす人もいます。スマホゲームに夢中であっというまに数時間を潰してしまう人だっています

「時間」という見えない資産を、未来からリターンを得られるように使う。そういう発想ができるかどうか。投資家みたいに考えることができれば、「今の行動」そのものが変わるのです。

たとえ、テレビを見るのであっても、「ニュースを見て、自分なりの意見を持ってみよう」「経営者のドキュメント番組を見て、経営哲学を学ぼう」と、主体的に時間を使うことができます。これらの行動はいずれも、エネルギーを投入しています。そのお返しとして、「知らなかった知識」や「新しい視野」などのリターンを受けることができます。お金と一緒で、時間もなんとなく使うと、なんとなくなくなっていくものなのです。

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