そもそも、お互い勘違いしていた
2019年2月27日と28日にハノイで開催された第2回米朝首脳会談は物別れに終わった。合意文書を出すことをドナルド・トランプ米大統領は拒んだのである。北朝鮮の最高指導者である金正恩が4月12日に「我々はハノイ朝米首脳会談のような首脳会談が再現されることに対しては嬉しくもないし、行う意欲もない」と語ったように、北朝鮮では失敗と認識している。
なぜアメリカが合意文書を出すことを拒んだのかというと、それは北朝鮮側が、寧辺の核施設のみの廃棄と引き換えにアメリカに受け入れられない要求をしたためだ。その要求とは、国連安保理決議による北朝鮮に対する制裁の解除である。
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