自己ベストを出せる「なれる最高の自分」になる方法3

私は「なれる最高の自分」になるためには、3つのステップが必要だと考えています。

第1ステップは「常にそれを意識して、具体的な目標をもつこと」です。「なれる最高の自分」になろうと思わない限り、それになることはありません。

※写真はイメージです(写真=iStock.com/taa22)

私は「散歩のついでに富士山に登った人はいない」という言葉が好きです。散歩の延長線上に富士山はありません。富士山に登ろうとしない限り、日本一の頂には到達することができません。そもそも「なれる最高の自分」になるということを考えてもいない人が少なくないのではないでしょうか。まず、そのことを常に意識することです。

第2ステップは「人から評価されるアウトプットを出すこと」です。「なれる最高の自分」というと、とにかくがんばればいいと思う人もいます。確かにがんばることはとても大切なことです。それなしでは結果は出ないでしょう。

しかし、がんばっているだけではなく、それにより周りの人や社会から評価されるくらいのアウトプットを出すことがとても重要です。とてもがんばってインプットにいそしんでいる人も少なくありません。しかし、そのインプットもアウトプットをしない限り、周りや社会に役立ったり、評価されたりすることはないのです。

「幸せ」は自分が決めるが、「成功」は他人が決める

私は「幸せと成功の違い」というテーマで講演をすることがあります。私の解釈では「幸せ」というのは自分で決めること。どんな境遇にあろうと、自分で幸せと思えば幸せなのです。

一方、「成功」は他人が決めることだと考えます。自分で成功だと思っていても、人が評価しない限り成功ではないのです。そういった意味で、人は成功することが大切なのです。

なぜなら、成功するということが人からの評価が基準だとすれば、人が自分を評価するということはそれだけ、人に喜んでもらっているということです。自分が成功することは、周りの人や社会に貢献することにもなっているのです。

よって一番いいのは、成功して人から喜んでもらって、それによって自分が幸せに感じることです。

人から評価されるためには、地道にがんばって実力を高めるしかありません。厳しいですが、それが現実です。自分のペースでがんばっていてもダメな場合も少なくありません。あくまでも人が評価してくれるくらいのレベルやタイミングでアウトプットを出す努力が必要なのです。

プロ野球の選手が、マイペースで練習をして、それでシーズンに間に合わない、十分な成績が出ないというのでは、誰も評価しないでしょう。それと同じで、私たちビジネスパーソンもできるだけ高い評価を得られるアウトプットを念頭においた努力が必要なのです。ビジネスキャリアが終わってから、実力が上がりましたでは、あまりにもったいないのです。