【答え】 エジプト
【解説】
はじめに考えてほしいのは、「どんな順番で飛んでも、必ず同じ国に到着するだろう」と予測することです。つまり、通り方は複数でも、答えは1つだと仮説を立てることです。
答えが1つならば、何か特別な国があるはずです。注意して見ると、国によって航路の数が違うこと、2本、4本、6本の国が多い中、日本は5本、エジプトが3本であることに気づきます。ここまでわかれば、理屈はともかく答えはエジプトだと予想できるでしょう。

しかし、これは「答えは1つ」という仮説を基にした答えなので、理屈も必要です。答えが合っているなら、2、4、6(偶数)と3、5(奇数)の関係にヒントがありそうです。
偶数は2で割れる数なので、「入る」と「出る」が同じ数になり、その国に入っても必ず出ることになります。奇数なら「入る」「出る」「入る」となり、「入る」で終わります。つまり、奇数の航路の国は、そこで行き止まりということなので、答えは航路が3本の国、エジプトとなります。
松永 暢史(まつなが・のぶふみ)
教育環境コンサルタント
1957年生まれ。慶應義塾大学文学部卒。「受験のプロ」として音読法や作文法、サイコロ学習法などを開発し、執筆や講演などで活躍。教育や学習の悩みに応えるV‐net主宰。著書に『新 男の子を伸ばす母親は、ここが違う!』『ズバ抜けた問題児の伸ばし方――ADHDタイプ脳のすごさを引き出す勉強法』『将来の学力は10歳までの「読書量」で決まる!』など多数。
星野 孝博(ほしの・たかひろ)
頭脳トレーニングスクール「クロノス」主宰
1970年生まれ。東京理科大数学科卒業。一般社団法人日本パズル協会代表理事、公益財団法人数学検定協会理事。日本唯一の教育的メカニカルパズル専門の株式会社クロノス代表取締役。共著に『大人に役立つ! 頭のいい小学生が解いているパズル』など。
(写真=iStock.com)
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