お金の情報は「知れば得する・知らないと損する」というものが多い。今回、6つのカテゴリごとに、そんな「耳より話」を集めた。第2回は「年金」について――。

※本稿は、「プレジデント」(2017年6月12日号)の掲載記事を再編集したものです。

▼イデコの金融機関選びで差がつく年間手数料は5400円

イデコはどこの金融機関で申し込めば得する?

月々の掛け金を自分で選んだ金融商品で運用し、自分年金をつくる「個人型確定拠出年金(iDeCo=イデコ)」。最初にやることは「金融機関(運営管理機関という)」選びです。イデコは都銀や地銀、証券会社、保険会社、信用金庫など200以上の運営管理機関が取り扱っていますが、何カ所かを掛け持ちして加入することはできません。そして、それぞれに運用期間中ずっとかかる月々の手数料(コスト)が大きく異なります。

月々かかる手数料は、(1)国民年金基金連合会に支払う手数料(口座管理手数料)、(2)事務委託先金融機関(信託銀行)に支払う手数料(資産管理手数料)、(3)運営管理機関に支払う手数料(運営管理手数料)の3種類。このうち、口座管理手数料の月103円と資産管理手数料の月64円はどこも同じですが、運営管理手数料はマチマチです。その結果、年間のトータルコストは安いところで2004円、高いところでは7404円と、その差は5400円にもなります。仮に20年運用するなら、その差はなんと10万8000円にもなります。こうしたコストはもちろん、自分が運用したい金融商品が揃っている会社かどうかもチェックしておきましょう。