「彼氏彼女を作りたい!」と考えたなら
例えば、「自分がプロジェクトリーダーとして取り組んでいるイベントを成功させる」であれば……。
M(メジャラブル)=「集客の目標人数や当日の売り上げ額、SNSでの拡散度合いなど、イベントの成功の基準を数値化する」
A(アクショナブル)=「集客、売り上げなどの目標数値をクリアするために、イベント前にできる仕掛けを具体化する」
C(コンピテント)=「プロジェクトリーダーとして動く自分にとって、そのイベントが目標の集客、売り上げを達成することは喜ばしいことかどうか考える」
または、「彼氏彼女をつくりたい!」であれば……。
M(メジャラブル)=「◯月◯日までに彼氏彼女をつくるという期限を設けて、願望を数値化する」
A(アクショナブル)=「期日までに彼氏彼女をつくるための具体的なアクションプランを立てる。マッチングサイトに登録する、友人知人に紹介を頼む、意中の人をデートに誘う、など」
C(コンピテント)=「彼氏彼女をつくることが、本当に望んでいることなのかを考える」
といった具合です。
「MACの原則」が私たちを正しいゴールに向けて動かす理由
「MACの原則」が優れているのは、目標の数値化、行動の具体化だけで終わらないところです。数値化、具体化はともに人を行動しやすくさせます。
会社から「売り上げを上げろ」と言われるよりも、「売り上げ目標は、前年比20%アップ」のほうが分かりやすく、「20%なら、新規開拓で10%、既存客の掘り起こしで10%」「そのためには……」と行動も具体化しやすくなるわけです。
数字を設定し、プロセスがきちんと進んでいる感覚があることで、ものごとは計画どおりに進みやすくなります。
ところが、困ったことに人間は感情に行動が大きく左右される生き物です。
メジャラブルでアクショナブルであっても、それだけでは私たちのやる気は継続しません。数字でゴールを設定しても、プロセスが明確でないと、どこから手をつけていいか分からない。達成した後、満たされる自分の欲望が分かっていないと、やる気にならない。
だからこそ、3つ目の視点であるコンピテントが重要なのです。
目標そのものが自分の価値観に合致しているか、手に入る成果が自分にとって意味のあることか、数値化、プロセスの具体化と並行してコンピテントを確認し、納得感を得ているかどうかが、段取りのための段取りの最重要ポイントとなります。