海外の機関投資家がメリカリに高い関心示す理由

2018年6月、フリーマーケットアプリ国内最大手のメルカリが東証マザーズに上場した。公開価格3000円に対し、初値は5000円。ストップ高の6000円まで上昇する場面もあり、「メルカリ祭り」となった。

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特徴的だったのは、海外の機関投資家も高い関心を示していたことだ。メルカリがCtoCの売買を簡単にできるサービスを開発した、いわば新市場開拓への期待感は、CtoCビジネスが未発達の海外で特に大きい。

国内では、フリマアプリ分野では敵なしと言っていい状態だ。もともとはYahoo! JAPANの「ヤフオク!」が強かったが、メルカリのスマホライクに適合したサービスが受け、競合を引き離している。利用者も現在は20~30代の女性が中心だが、今後は男性や上の年代層も取り込める余地があることを考えれば、まだまだ伸び代も十分にありそうだ。