大量の「買い置き」、賞味期限切れで結局ムダ
もちろん、タクシー代だけではなく、「食費」などでも同じようにチェックします。そうやって1カ月分ほど自分の買い物・消費動向を確認すると、「癖」がよく見えてきます。節約ポイントも明確になっていきます。
また、お金を貯める方法の王道のひとつには、現状の家計割合を算出し、比率の多い費目を改善するというものがあります。
以前、家計相談に応じた30代の夫婦共働きの2人世帯では、手取り収入の20%を食費(外食別)にかけていました。世帯収入は計45万円で食費が9万円だったのです。この比率は高いため、収入の15%を目標におさえることになりました。
まず、「○△×」でレシートをチェックしてもらったところ、使い過ぎの原因のひとつは「食へのこだわりの強さ」であると判明しました。国産品や有機野菜にこだわっていて、結果的に割高なものを買っていたのです。
もうひとつの原因は「買い置きの多さ」でした。まだ十分にストックがあるのに、セールで安いからとまとめ買いする。でも、乾物、缶詰などは賞味期限がすぎて、結局ムダにしてしまうこともわかりました。
そうやって「使いグセ」にチェックを入れることで、食費の割合は16%にまで下がりました。
自分やご家庭のルールでかまいません。レシートに「×」のつく買い物を減らしていくことで、お金は徐々に貯まっていくはずです。
(写真=iStock.com)