デキる上司は部下に「3つの案」を授ける
さて、部下の相談に対する姿勢ですが、人間関係の悩みというのは、たいていの場合、その人間関係が永久に続くと思うから苦しいのです。1年後に配置替えがあるとわかっていれば、悩んだとしてもその悩みは小さいはずです。
まず、部下には1つの人間関係に囚われて会社全体のイメージや仕事にマイナスの考え方を抱かないように、会社にはいろんな世界が存在することを示す必要があります。
2つ目としては、揉めている2人の間に誰かもう1人入れる、あるいは別の仕事を増やすことによって、距離を離すことも大事です。
3番目に、客観的な第三者にも話を聞き、裏を取ることも必要です。
悩み相談も、人間関係そのものに焦点を当てるのではなく、悩みによって部下が能力を発揮できていないのであれば『能力を100%発揮させるためにはどうしたらよいか』という角度から解決策を考えたほうが、個人間の衝突を避けられると思います。
(構成=遠藤 成)