「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という格言がある。賢き先人たちは、古典の知恵に学び、ピンチを切り抜けてきた。雑誌「プレジデント」(2017年5月29日号)では、戦略書の古典「孫子」の特集を組んだ。今回は特集から、経営戦略コンサルタントの鈴木博毅氏による「上司の裏切り」についての考察を紹介しよう――。

憤慨する時間があるなら、やるべきことをやろう

Q.上司の指示に従って動いた案件が失敗した。その失敗の責任を全部押し付けられて孤立無援状態になってしまった。上司の非を訴えるべきか、問題解決に動くべきか。

A.鈴木博毅さんの回答

まず、上司から裏切られないようにするためにも、別の部署の上司や役員とも親しい関係を築いておくなど、会社のなかに横断的な人間関係を持つことを心がけることです。