神戸製鋼、日産、スバルには「宗教」がない
▼強い組織は「宗教団体」
最も長く続く組織のひとつに、「宗教団体」があります。世の中にはその思想が不明確な宗教団体もなくはありませんが、1000年、2000年……と続く団体もあります。私の顧客の中に、京都で1200年続いている企業がありますが、そこまで続く企業はとてもまれです。長く続き企業が世界の中でも多い日本ですが、それでも100年、200年と続けることはそれほど簡単なことではありません。
そうした中で、古くからある宗教団体はなぜ続いてきたのか。
それは、「考え方」を求心力にしているからです。「考え方」を貫き通している組織は強いのです。それも正しい「考え方」です。企業でも、ミッション、ビジョンや理念などの「存在意義」である考え方をきちんと会社の隅々にまで浸透させることがとても大切です。
何のために企業は存在しているのか。仕事とは何か。最近の不祥事の連続を見ると、そういった根本的なことを考えなければならないとつくづく思います。