いつになっても後を絶たない会計の不正。キャッシュフロー(CF)計算書の仕組みを理解できれば、そうした不正は事前に気付くことができる。粉飾の仕組みさえわかれば、無味乾燥とした決算書も、楽しい読み物に変わる。オリンパスや東芝の事例をもとに、"水増し決算"の見抜き方を紹介しよう――。
分析編:オリンパスに見るCFの矛盾
▼意識改革できないワンマン経営者
昔から企業の粉飾決算は後を絶たない。その狙いは赤字決算や債務超過の隠蔽で、経営不振が表ざたになると、経営陣の手腕も問われる。公認会計士として数多くの決算書と向き合ってきた前川修満氏が語る。
「何よりもトップの保身が元凶である。東芝の場合は西田厚聰、佐々木則夫、そして田中久雄の3氏の歴代元社長が絡んでいた。また、5年前に発覚したオリンパスの粉飾では、2001年から10年間、社長の座にあった菊川剛元社長の名前が挙がる」
このように、不祥事が名門と呼ばれる企業においてさえ起こりうる背景には、いまだに引きずっている古い“会計体質”が存在する。かつての会計制度は緩やかで、保有する有価証券や土地の含み益を業績に反映させることで、利益額を調整する余地があった。そうしたやり方が、まかり通っていたのだ。
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