誰でもできる「静かに耐えて待つ」3つの方法

しかし、すぐに「静かに耐えて待つ」生き方を実践するのは難しいです。新しい思考習慣は、その習慣を日々繰り返すことで定着していきます。特に、逆境にいるときに意図的にその思考をするように心がけることで思考が習慣化していきます。

以下、「静かに耐えて待つ」生き方を習慣化するための3つの具体的な方法を紹介しましょう。

1)過去を振り返り最もつらかったことを3つ書き出す
それは失恋かもしれませんし、誰かの死かもしれません。いじめかもしれません。仕事のときのミスや、会社の人間関係のトラブルかもしれません。何でもいいです。たくさん書き出して、3つに絞ってください。

2)その出来事に対する感情の変遷を書き出す
次に3つの出来事に関して、それぞれの感情の変遷を折れ線グラフに書き出してみてください。いつ始まって、ピーク(最悪の状態)はどこか、ラクになり始めたのはいつかを書きます。

3)未来の自分から振り返る
人生で起きた過去の出来事は今から振り返ると一時的なものだったと実感できます。過ぎ去らなかった嵐もなければ、明けなかった夜もないのです。今、つらさの中にいる人は「夜明け前が一番暗い」と思って静かに耐えて待ってください。

人生経験が豊富で逆境を乗り越えた人の話は本当に、知恵に満ちています。
日野原先生のご著書はたくさん出版されていますので、ぜひ手に取ってみてください。

日野原先生のご冥福を心よりお祈りいたします。

【関連記事】
イチローが「一連の動作」を変えない理由
一瞬で人を引きつける小池知事の"言葉力"
妻の小言は、聞き流す派? 解決する派?
「禍を転じて福となす人」の生き方の共通点3
若年性パーキンソン病告白の社長×ノンフィクション作家「乗り越えられない試練はない」