内省の時間がたくさんの気づきを与えてくれる
人生について仕事について深く考える時間は、現代人の人生に大きな影響を与えると思います。
私は、日立製作所を辞めて、コンサルタントとして独立した当初、年末年始の2週間を海外で過ごすことを恒例にしていました。日常の業務や住み慣れた環境から離れて、人生と仕事のビジョンだけに思いをはせ、気づきを受け取る2週間です。2週間という時間があると、気づきが気づきを生み、どんどん内省が深くなります。断片的な内省では深まらないレベルにまで到達できるのです。
「本当に自分が何を大切にしたいのか?」
「真の価値観は何か?」
深い深い内省だからこそ、こうしたちょっと“哲学的”な意識も芽生え、それに対する気づきも生まれます。
「週末の2時間」で安らぎとやる気が生まれる
人生の最高のリズムは自らの内側に聴かなければ、絶対に見つからないと思います。そのためには、日常業務や日常生活から離れて一人になって「ユングタイム」を設けることです。そうした、いい意味での「閉じた時間」を習慣付けるのです。
もちろんひとりで旅に出なくても、休日に2時間、カフェでひとりたたずんで「ユングタイム」に浸るだけでいい。きっと思いもよらぬ良い気づきが得られるのではないでしょうか。