これを3週間、意識的に続ければ習慣になる。もはや時間をとって整理・整頓する必要もない。ただし、捨てるか捨てないかを決めかねるモノもある。
「そんなときはすべてをA4クリアファイルに入れる。サイズの異なるものも統一でき、表から一見して何の資料かわかる。封筒に入っているものはすぐに封を開けましょう」
カバンについてもかたづけ方は同様だ。これまで紹介してきた順番に整理・整頓すればいい。
「一番、取り出す頻度の高いものをわかりやすいところに置くといいでしょう。後は順番にしまい、理想はすべてが定位置に納められることです」
もう一つ、小松氏からアドバイスがある。
「カバンを買い替えるとき、それまでより小さいのを選びましょう。本当に必要なものしか入れられなくなれば、きちんと整理・整頓するようになるものです」
▼“整理・整頓”の7つのステップ
◆整頓の3ステップ
[1]分類する
1軍のものを種類や機能、用途に応じて分ける。使用頻度を考えると次の配置がスムーズにできる。
[2]配置する
分類数に応じて、入れる場所を決める。使用頻度の高いものから手前に配置していく。
[3]収納する
配置したスペースにものを置いていく。その際、スペース内で使いやすさと美観を考えるとなおよし。
◆整理の4ステップ
[1]外に出す
エリアを棚一段やデスクの上などと細分化してすべて外に出す。何もないところでやるのがポイント。
[2]分ける
直近1カ月で使ったものを1軍、使う可能性のあるものを2軍、不要なものは3軍と分類。
[3]減らす
3軍のものを捨てる。捨てるのがもったいない場合には、人に譲るか社内共有の置き場に戻す。
[4]しまう
1軍を整理せず元の場所にそのまま戻す。2軍は元とは違う箱や袋へ。1カ月後に再整理。
かたづけ士 小松 易
1969年、北海道生まれ。高崎経済大学卒。フジタ勤務を経て2005年に「スッキリ・ラボ」を開業。経営者向けのコンサルティングや企業研修、講演などで片づけを指導。著書に『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』『「すぐやる人」になる1分片づけ術』など。
1969年、北海道生まれ。高崎経済大学卒。フジタ勤務を経て2005年に「スッキリ・ラボ」を開業。経営者向けのコンサルティングや企業研修、講演などで片づけを指導。著書に『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』『「すぐやる人」になる1分片づけ術』など。
(Top communication=構成 的野弘路、貝塚純一、太地悠平=撮影)