時間管理術は年収層に関係なく浸透したが、それでもこの1年で忙しさは増している。「個人と企業の新しい関係」を説くコンサルタントがもう一歩先に行くための心構えを提言する。

ビジネスマンは平日、週末の時間をどのように使っているか。さらには1年、10年、定年までの時間をどのように捉えているか。幸せと感じる時間はあるのか――。プレジデント誌では「仕事時間」「帰宅後・休日」「未来の時間」「幸せ時間」の4つに分け、ビジネスマン1000人にアンケート調査を行った。

まず「仕事時間」に関する結果を眺めると、年収に関係なく全体的に個人単位での仕事の効率化が進んでいる様子に驚かされる。

たとえば、「仕事に優先順位をつけている」と回答した人(「あてはまる」「ややあてはまる」と回答した人の合計。以下同じ)は年収500万円台で76%、年収800万円台で82.9%、2000万円以上で81.6%と、どの年収層でも80%前後を占める。

この調査はインターネットで行ったため、ネットリテラシーや仕事への意欲が高いなどといった多少の偏りはあるかもしれないが、結果を見る限り、手当たり次第に仕事をするタイプが少なくなっているといえる。