接待ゴルフの当日、ぎっくり腰に。さあ、どうする?

接待ゴルフには、どうしても行かなくてはいけない場合がある。

仕事で疲れたときでも、前の晩、子どもが熱を出して一睡もしていなくとも、極度の二日酔いでも、もしくは起きたらぎっくり腰だった日でも、やらなくてはいけないのが接待ゴルフだ。

そういうときはどうするか。上司に泣きついて欠席するか、もしくは誰かに代わってもうか。

結論から言えば、行くしかない。当日の朝、欠席するのはいちばん嫌われる。会社員として失格だと思われる。命にかかわる病気で倒れたのならば別だけれど、それ以外は這ってでも行く。

『川淵キャプテンにゴルフを習う』(野地秩嘉著・プレジデント社)

「そうです。会社員とはつらいもの。私はぎっくり腰になってプレーしたこともあります。朝、顔を洗う時にギクッときて、死ぬほどの痛みだった。しかし、休めない。腰にサラシを巻いて出動。ボールをティーに載せるのと、カップから拾い上げるのはキャディさんにやってもらった。それで、38-48で回ったんだけれど、それはそれで『川淵さん、ぎっくり腰なんてうそでしょ』と同伴者に怒られた」

サラシを巻くのはわかった。そういうときはどうやってプレーするのか。

「まず、力を抜く。飛ばしてやろうなんて考えない。肩を平行に回す。腰も平行にゆっくり回す。このふたつだけを考えて、痛みが出ないようにスイングする。そうすれば結構飛びます。また、欲がなくなっていいスコアになります。ところが、不思議なことに元気になって、力を入れて振ったら、力んでミスショットが出る。ゴルフには力はいらない。打つという意識でなく、スイングを作るという意識で振った方がいい。それと、ゴルフに行く前の日にはぎっくり腰にならないようにふくらはぎをもんだり、深酒をしないようにする。接待ゴルフは準備が大事です」