今、投資をするなら、どんなマネー商品がいいのか。売れっ子FPに、ずばり「ベスト5」を選んでもらった。その結果は?

安全性重視なら変動型個人向け国債

安全性重視の商品、利殖性追求の商品の両方を挙げてみた。安全性重視で1年程度の運用なら、「ネット定期預金1年もの」から金利の高いものを選びたい。

2~3年程度保有するのであれば、「10年変動金利型個人向け国債」である。半年ごとに金利が見直される変動金利型で、現在の超低金利に長期間縛られる心配がない。国が元利金の支払いを保証しているので安全性も高い。購入後1年経てば1万円単位で中途換金できるが、過去2回分の利息相当額が引かれ、1年程度で換金すると利回りはほぼゼロになる。2~3年保有することを前提に購入しよう。

生活設計塾クルー代表取締役 目黒政明氏●1959年生まれ。慶應義塾大学法学部を卒業後、大和証券、独立系FP会社を経て、特定の金融機関に属さない独立系FP集団「生活設計塾クルー」を設立、代表に。

銀行や証券会社で購入できるが、金融機関によっては購入額に応じて現金がプレゼントされるので、有利なところを選びたい。SBI証券が50万円の購入で1000円などの例がある。

今春以降、投資したいという相談は増えているが、多くは投資未経験者からのもので、投資している人からは、「いつ売ればいいか」というのがほとんど。十分に利益が出た、ということなのだろう。

とはいえ、金利が低いままでの預金ではインフレに負けるし、消費税率の引き上げも控えている。40代で数百万円の貯蓄があり、仕事も安定しているなら、リスクを取る運用も大事。

新興国に不安要素が多い今、投資対象は日本株と先進国株に絞られる。銘柄選択に自信がある人以外は、インデックス投信がいいだろう。購入手数料や換金手数料がかからない、保有中に負担する信託報酬が安いなど、低コストのものを選ぶことだ。

はじめての投資であれば情報量が多い日本株がよく、とくにインデックス投信ならニュースや新聞で日経平均の動きをみるだけで運用状況が把握できる。