関係者とのコネクションをつくるために欠かせない酒席。しかし大勢で飲まない場合は、酒を自分磨きのツールとしても活用できる。

「たとえば芸術家の岡本太郎氏は、自分が行ったことのないゲイバーに一人でよく乗り込んでいました。普段なら行かない場所に身を置くことで、固定観念や先入観、そして発想の殻を破ろうとしたわけです。

芸術家 岡本太郎氏(時事通信フォト=写真)

また大酒飲みだった武将・足利尊氏は、ベロンベロンに酔っ払ったとき、あえて座禅を組んだといいます。きびしい条件下において思考をコントロールすることで、自分を高めようとしていた。これはビジネスマンに人気がある瞑想に近い行為だったといえます。

そして酒を飲んだ状態ではありませんが、ジョン・D・ロックフェラーは、1番楽しいことをしながら、1番困難な問題について考える習慣を持っていた。趣味の乗馬をしながら、石油利権に代表されるビジネスについて、検討していたのではないでしょうか」(著名人の行動習慣をまとめた著書がある理学療法士の濱栄一氏)

ロックフェラーの行動は、脳科学的に効果があるという。物事の判断を司る大脳新皮質の30%を占めているのが、前頭連合野。ここは五感から集まった情報を整理して、意思決定する「司令塔」的存在といわれており、好きなことをしているときに活性化するというデータがある。だから楽しいことをしながら困難な問題について考えるのは、過去の経験や知識を総動員した脳が、最善の答えを導き出す可能性があるのだ。酒を飲むのが好きな人は、飲みながら直面した問題について考えるといい解決策が浮かぶかもしれない。

ちなみに國貞氏は、夜、都心にあるホテルのバーに行くと、1人で飲んでいる経営者をよく見かけるという。

「クールダウンする時間なんでしょうか。その孤独そうな後ろ姿は、絵になって実にカッコいいんですよ」(國貞氏)

関係者と酒を飲むのは経営者の仕事だ。さらに酒を友達にできて、一人前の経営者といえるのだろう。

調査概要●年収1000万円以上で「自分は幸運だ」と思っている人(幸運者)と、年収300万円以下で「自分は不運だ」と思っている人(不運者)、各100人にアンケート調査を実施した。

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(時事通信フォト=写真)