感情論にならず上司と向き合う方法

「上司の評価が低空飛行」が続いているとしたらそれはエライことです! あなたが会社の利益に貢献していないということですから何を求められているのか、もう一度上司と再確認してください。

そもそも会社は、ステークホルダーからお金を借りて、利益の一部を返すという集団です。それを構成するのが部であり、課であり、あなたのチームであり、あなた個人なのです。

上司はあなたの直近のプロトコル。必ず毎年上司とは目標設定と成果物イメージの合意をし、四半期ごとにレビューするべきだと思います。評価に透明性を持たせるためにもできるだけ定量的な目標設定が望ましいと思います。

しかしながら激しく移ろうビジネス社会では刻々と取り巻く状況が変化しますので、目標がかわっていないか、優先順位が変化していないか、あなたの役割期待はそのままかなど定期的にチェックする必要あります。私も幹部チームとは毎週定例の1×1をいれて立ち居地を確認しています。

一方、上司も完璧ではありませんので、判断に問題がある場合もありますよね。ズレてるなと感じたら都度、「すみません。何がいけなかったでしょうか」と問うてみることです。上司と正面切って対座し、会話をもつことは、非常に大切です。そのときは胸元に突っ込んでいく。とはいえ、これはお互いを批判するのが目的でもなければ上司との関係をよくするというのが目的ではありません。成果物に対する上司/会社の評価の確認です。

この会話では会社の大きなビジョンや部門の業績目標をもとに自分の役割と評価基準の確認をしていきます。

お互いの目線を会社目標という大きなゴールにあわせ感情論に陥らず、客観的に話ができるよう誘導していくことがポイントだと思います。

会社の人間関係で注意すべきは「あなたを信用しています」「あの課長だけは信頼できる」というような、その人のすべてを盲信してしまう態度です。というのも、いったん関係がこじれたときに、人格すべてを否定してしまう危険があるからです。そうならないためにも、人格ではなく、成果物に対する評価をさくさく話せるような距離感。これがビジネスプロフェッショナル、大人の関係というものだと思っています。