最近は女性が積極的! お見合いパーティーの今

1月下旬、東京・渋谷のホテルのバンケットルーム。煌びやかな照明の下、約160人の男女が丸テーブルに分かれて座る。男性の中心は60代から70代。女性は50代から60代。スーツや落ち着いたジャケットを着込む男性が目立つ。女性は真っ赤なスーツやピンクのワンピースにジャケットなど、それぞれが勝負服に身を包んでいるのだろう。

午後1時、参加者の代表がマイクを握り、「健康と、これからの幸せに乾杯!」。ほかの参加者が一斉にグラスを掲げ、中高年限定の婚活パーティーが始まった。まずは昼食タイム。その後、時間になると男性が時計回りにテーブルを1つずつ移動し歓談。全席の席替えが終わり、次は呼び出しコーナー。心にとめ、もう少し話をしてみたい人を呼び出し、ロビーでじっくりと話す時間だ。

この中高年のお見合いパーティーを主催するのは三幸倶楽部。同社はこうしたパーティーのほかに、カラオケやダンス、ハイキングなど、共通の趣味を通じて交際のきっかけを提供している。入会資格は男性は40歳以上、女性は35歳以上だ。

三幸倶楽部代表の越川玄氏が語る。「サークル的な恋人探し、パートナー探しの会です。ここ2、3年で会員は60代半ばの団塊世代が急増しました。男性の最年長は92歳です。女性の平均は50代後半。86歳の女性は、カラオケやダンスにも顔をだし、元気いっぱいです」

最近は女性が積極的になり、パーティーが終わると、男性とお茶やお酒を飲みにいく人が増えたという。

中高年の婚活を支援する太陽の会・本部会長の斉藤尚正氏は、30年近く集団見合いの世話をしてきた経験から入会する男女の目的をこう話す。「結婚相手を求めるのは孤独感や老後の生活不安、そして、性の問題があります。男性の7~8割はセックスにこだわりますが、女性はセックス抜きの交際を望む人も多い。女性はカップルになると入会したときと比べてシワが少なくなって、きれいになっていくのがわかります。死ぬまで男と女なんです」。