年金分割を請求するのはわずか「8%」

参考までに、平成23年の離婚は24万1370組です。それに対して、離婚時の年金分割が申請されたのは1万8231件。離婚者の中には、厚生年金は関係なく、国民年金だけに加入していた自営業夫婦もいらっしゃいますが、それでも離婚した夫婦の約8%しか請求していのが実態です。

なぜ、こんなにも請求率が低いのか。

前述した女性の離婚に対する気持ちもあるでしょうが、この離婚時の年金分割制度の認知後が低いことも8%という請求率につながっているのではないかと思います。

時効が2年と言っても、離婚届けを出した後から年金分割の話し合いをするというのは、時間的にも精神的にも労力がかかることが予想されます。

これから離婚届けを出される方は、「財産分与」「慰謝料」「養育費」に加えて、「離婚時の年金分割」も考えておいてくださいね。慰謝料は一時のものですが、年金は一生ものですから。

【関連記事】
熟年離婚で「損」するケース、「得」するケース
年収300万で結婚できる男、捨てられる男
稼ぎを食いつぶす恐怖の「タガメ女」の正体
結婚に失敗する意外な原因
夫の携帯メールをこっそりチェックするのは合法か