TOEICは、公平性を保つため、採点や問題作成に関しては非公開の情報も多い。しかし試験である以上「対策」は必ず存在する。あなたが知らないTOEICの真実と裏ワザを教えよう。

たとえば、冷蔵庫をオンラインショッピングで買ったとする。注文した商品が普通に納品されて順調に動いていたら、メーカーに電話して、「注文した冷蔵庫届きました。ありがとうございました」とは誰も言わない。会話がなければ、テスト問題になりにくい。

しかし、納品が5日も遅れて、しかも速達料金を払っていたり不良品だったりすれば、クレーム、つまりコミュニケーションが発生する。そして、客が冷蔵庫のメーカーに書いた手紙が試験問題になったりするのだ。受験慣れしてくると、「店は『お詫びの印にクーポンをあげます』と言って解決するぞ」などと展開まで予想できるようになる。同じように、求人広告を見て応募している人が出てきたら、応募の締切日を守っていなかったり、過去の経歴を書く欄に書き忘れている項目があるかもしれない。TOEICの問題によく取り上げられるのは、このような「小さなトラブルが発生し、短時間で解決される」というストーリーだ。

(撮影=相澤 正)
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