TOEICは、公平性を保つため、採点や問題作成に関しては非公開の情報も多い。しかし試験である以上「対策」は必ず存在する。あなたが知らないTOEICの真実と裏ワザを教えよう。

4択は、それぞれが正解となる確率が4分の1ずつになるように配分されている。たとえばリーディングセクションなら、ABCDがおよそ25問ずつ正解になっていると考えてよい。

だから、たとえば時間切れのせいで最後の20問を当てずっぽうにマークするしかなくなった場合。それまでの80問がACDに偏っているとしたら、残りはBを塗ったほうがいいといえる。

ただ、この方法のネックは、自分で解いた80問の正解率が高いことが前提になることだ。誤答が多いほど、80問の答えの偏りは正解の偏りとはズレてしまうからだ。そして、80問の多くを正解できるような人は、20問を時間切れで捨てる事態にはならないため、この方法を使う必要性はそもそもないだろう。(ヒロ前田氏談)

ヒロ前田(ひろ・まえだ)
TOEIC受験指導のプロフェッショナル。受験回数は85回以上。検証目的で受験しているため、取得スコアは15点から990点と幅広い。著書に『TOEICテスト900点。それでも英語が話せない人、話せる人』など多数。
(撮影=相澤 正)
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