TOEICは、公平性を保つため、採点や問題作成に関しては非公開の情報も多い。しかし試験である以上「対策」は必ず存在する。あなたが知らないTOEICの真実と裏ワザを教えよう。

せっかく問題を解いても、それが採点されない可能性も、わずかだがある。ただし、試験実施後、試験問題に何らかの「欠陥」が見つかったときに取られる措置であり、事前に「この問題は採点しない」と決まっているわけではない。

「欠陥」とは、ある問題について、英語の初級者と上級者の間で正答率が逆転し、初級者のほうが正解する率が高くなってしまったような事態のことだ。このようなことが起こる理由は様々だが、実際に起きた場合、この問題は「英語能力を測るためには不適切な問題」として採点対象から除外され、100問ではなく99問を分母としてそのセクションの合計点数を算出することになる。このようなケースは年間で1、2回は起きているようだ。(ヒロ前田氏談)

ヒロ前田(ひろ・まえだ)
TOEIC受験指導のプロフェッショナル。受験回数は85回以上。検証目的で受験しているため、取得スコアは15点から990点と幅広い。著書に『TOEICテスト900点。それでも英語が話せない人、話せる人』など多数。
(撮影=相澤 正)
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