シンプルさを追求するために、何の変哲もない無地の白いカップ&ソーサーをコーヒー用具などを手がける日本の「KINTO」というメーカーに頼み、特別に作ってもらいました。シンプルだけど、近くで見ると実は卵のような楕円形をしていて、表面もザラザラとした質感があるので、どこか温かみを感じさせる。サイズは店で提供するコーヒーやミルクの分量に合わせています。今後はアメリカの店舗でもこのカップ&ソーサーを使っていく予定です。
日本に進出が決まったとき、いくつかの企業からは出資の話をいただきました。しかし、出資を受けるためには「日本人は深煎りが好きだ」「もっとコーヒーは少ない量がいいはずだ」など、企業からの様々な意見を呑まなければならなかった。そうなると、僕らのコーヒーではなくなってしまう。だからどこの企業からも出資を受けることなく、自分たちが信じたものを、自分たちのやり方で貫くことにしたのです。
開店以来行列が絶えない対スタバの大本命
1カップずつ丁寧にコーヒーを淹れる「サードウェーブコーヒー」の代表格。アメリカのサンフランシスコ、ニューヨーク、ロサンゼルスの3都市で16店舗を展開。2015年2月6日、清澄白河に日本1号店、同年3月7日、青山に2号店がオープン。両店とも開店以来、行列が絶えない。
ジェームス・フリーマン(ブルーボトルコーヒーCEO)
1965年、アメリカ・カリフォルニア州出身。クラリネット奏者だったが、2002年8月、サンフランシスコにある自宅ガレージでコーヒーの販売を始める。旅が好きで、初めて訪れた土地で珍しいコーヒーを見つけることが得意。東京・渋谷の「茶亭羽當」をはじめ、日本の喫茶店にも足しげく通う。
1965年、アメリカ・カリフォルニア州出身。クラリネット奏者だったが、2002年8月、サンフランシスコにある自宅ガレージでコーヒーの販売を始める。旅が好きで、初めて訪れた土地で珍しいコーヒーを見つけることが得意。東京・渋谷の「茶亭羽當」をはじめ、日本の喫茶店にも足しげく通う。
(構成=矢倉比呂 撮影=佐藤新也)